第806回
ダブりすぎだよ、カレンダーに情緒食堂
私が飲食店の情報を入手する為に購読している雑誌に、
「東京カレンダー」と「東京情緒食堂」があります。
前者は月刊誌、後者は季刊誌だと思いますが、
どちらも「アクセス・パブリッシング」という会社が発行し、
発行人も編集者も同一人物であります。
月刊と季刊ですから
年に4回はダブってしまうのは仕方ないことなのでしょうが、
秋に出た「東京情緒食堂」と「東京カレンダー 11月号」は
9月発売で同時期に書店に並んでいます。
当然私は情報入手目的で両書を購入、食い入るように読んで、
新しい店、おいしそうな店をチェックするのですが、
今まで感じていませんでしたが、
今回はかなり両書にダブった点が目に付いたのです。
こんなに暇な奴なのか、と思われたくないのですが、
主だった有名店や話題店で
ダブっている店をざっと抜き出してみました。
「古拙」、「菱沼」、「かみくら」、「富ちゃん」、
「ゴードン・ラムゼイ」、「ブノワ」などなど。
特集記事は「東京VS横浜 秋味勝負」と
「目的別美食探訪」として編集、構成はまったく異なりますが、
両書を読んでいてどこかで見たことある文や写真があるなー、
とやけに気になったのです。
月刊誌と季刊誌、同時期発売の場合は、
同じグルメ雑誌でありますから
まったく内容を変えることは無理かもしれませんが、
やけに店がダブっているのに加えて、
写真も同じものを使いまわしていることに気がつきました。
「古拙」では、同じ料理の写真がいくつも併用されています。
印刷処理を変えているようで露出が違うように見えますが、
どうみても同じ写真です。
その他、写真を使いまわしていた店は、
「菱沼」、「「富ちゃん」、「ラムゼイ」
などでも確認できました。
写真の版権は出版社側にあるので併用するのは勝手なのでしょうが、
同時期に発売される雑誌なのですから、
何かしらの配慮が必要なのではないでしょうか。
月刊誌は580円ですが、季刊誌は980円とかなりのお値段。
店選びなど
まったくコンセプトを変えた編集方針ならば納得するのですが、
そうは変わらないスタンスの両雑誌ですから、
季刊誌なんて発売する意義があるのかどうか、私には疑問です。
それにしても「東京情緒食堂」、
あの味がわかるのかどうか、
俄かグルメの放送作家を重用しすぎていると感じるのは、
私だけではないでしょう。
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