第733回
五島牛だけはいいがその他は不満、フォレスト 2
この店の一番の問題点は皿出しの遅さです。
ホールスタッフは3名居たのでこのキャパでは充分のはず。
事前予約のタタキとタルタルはすぐ出てきましたが、
その場で頼んだ前菜は1時間経っても出てきません。
前菜が来る前に白ワインを飲みきってしまいました。
厨房スタッフが足りないのでしょうが、
この遅さはあの昔の「アッカ」に匹敵し、
ワインを沢山飲ませる戦略としてもやり過ぎと考えます。
ビールやその他食前酒などへの対応が遅いのも問題です。
ホールスタッフは受け応えは良いのですが、
肝心の動きが遅いのです。
タタキは万能ネギが全面に降りかかっているもので、
価格を考えればまずまず。
タルタルはそのままでは、味付けが足りず肉の旨みを感じません。
皿に添えてある胡椒、塩、ケッパー、玉葱などの薬味を加えて
自分で味付けしなければならず、
この価格から考えるとかなり期待はずれ。
最近都内でタルタルを扱う店が少ないだけに期待したのですが
残念でした。
やっとでてきた前菜は可もなく不可もなしといったところ。
しかし、サラダ(千円)は結構手間をかけていてCPが良い。
メインのサーロインステーキは、外側はかなり焦げていますが
中はジューシーでまずまずおいしい部類のものです。
特筆すべきものではないと思いますが、
200グラムも簡単に食べられました。
そしてシャトーブリアン、
確かにヒレにしてはジューシーでおいしいのですが、
価格差を考えると私はサーロインで充分満足と考えます。
最後に話のタネに、昼の人気料理であるカレーを追加してみました。
かなり煮詰めていまして、
私にはカレーというよりフレンチ風煮込み料理。
ただのカレーを想像していた人には意外性があり、
それが人気に繋がっているのでしょう。
料理でかなり焦らされて、
ワインを飲んでかなり食べましたが一人2万5千円前後。
同じく小山薫堂さんが宣伝している、
ワインが無料で持込めるという「かわむら」と
結果は大して変わらない価格となりました。
これでは、五島牛だけではリピートはかなり辛い。
<結論>
パン代として300円請求されます。
結構な料理価格なのにこの営業方針はいかがなものか。
まずまずおいしい、それなりのステーキですが、
皿出しが遅くストレスも溜まり、支払いも結構いってしまいます。
総合評価をさせていただくなら、食材的には落ちるでしょうが、
同じ支払いで2回以上行ける「六本木チャコ」の炭火焼を
お腹一杯食べる方が私は満足すると考えます。
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