第643回
友里征耶の提案 その5
喫煙者マークを店先に張り出せ
店に入ったらシェフや板長の喫煙姿をみて
がっかりしたことはありませんか。
全面禁煙は望まないにしても、
分煙と言いながら
煙が漂っている店内を見ただけでもがっかりしますが、
肝心の料理人がタバコを吸っている姿を見るのは
シャレにもなりません。
しかし、飲食店業界は喫煙者の巣窟というと
オーバーで怒られるかもしれませんが、
かなりの喫煙者率だと推定します。
前にも述べましたが、仕込み前や、ランチの後の休憩時間、
店の周りの道路沿いにある自販機辺りを見てみてください。
たいがい、近辺の飲食店の制服を着たスタッフが、
直座りしてタバコを吸っている姿を見ることができます。
勿論、コックコートを着た、
厨房スタッフもしっかり混じっています。
ストレスのせいだと弁解する人がいますが、
飲食業界だけがストレスを受けるものではありません。
私のあくまで想像ですが、
飲食店従事者の喫煙率は他の業種も含めて
トップクラスだと思っております。
昔、鮨を握りながらタバコを吸ってしる、
いや、吸いながら片手間に握っている
不届きな鮨屋のオヤジがいました。街場レベルではありましたが。
そこで私は提案したい。
喫煙可だ、分煙だ、禁煙だと
店内を制限し開示するのは悪くはありませんが、
従事しているスタッフ(勿論シェフや板長も)が
喫煙者か否かを店先やガイドに開示する、
というのはいかがでしょうか。
いくら店内禁煙にしても、
シェフやスタッフが客のいない時
店内で喫煙している場合がよくあるそうです。
「サービススタッフは2名吸うが、
厨房はシェフを含めて喫煙者はいない」、
「うちは従業員全員禁煙者だ」、
「シェフは吸うが、他のスタッフは吸わない」
といった情報を開示して、
客の店選択の為の一つの情報にしたらどうでしょうか。
勿論、
「うちはシェフを含めてみな喫煙者だ。タバコのどこが悪い」
と堂々と主張されて一般客の是非を問うのも結構。
そういう店は、店先に堂々と
「喫煙者マーク」を張り出してもらいたいものです。
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