| 第514回料理店を完全禁煙にするキャンペーン その1
 喫煙者との力関係は?
 
 喫煙に関してどう思われますか。私の食事仲間には誰一人喫煙者がいません。
 相当数の色々な職業の方たちですが、
 ワインを主に好んでいるから特にそうなのかもしれません。
 先日、読者の方から
 「飲食店で完全禁煙は少ない。完全に禁煙とすべきだ」
 と言ったご意見をいただきました。
 私は学生時代喫煙の経験が若干ありますが、今は喫煙者サイドにはまったく理解をもつ事はできません。
 傍に居るだけで迷惑、
 世の中からタバコがなくなってしまえばよいとさえ考えております。
 料理やワイン、他のお酒でも
 タバコの煙は足を引っ張る事はあっても
 プラスには決してなりません。
 では、なぜ完全禁煙の店が少なく、変な分煙システムの店しか出来ないのか。
 私は、喫煙者と吸わない人の力関係において、
 喫煙者の方が勝っているからかと思います。
 街中の飲食店、仏、伊、和、中を問わず営業時間外にその店近くの路上や飲料販売機の近辺を見てみてください。
 ホールスタッフに限らず、一目で厨房スタッフとわかる人たちが、
 タバコを吸っている光景に必ずでくわします。
 営業時間内に客が入らず
 焦れて店先に立ったシェフや板長が、
 堂々とタバコを吸っているひどい場面にもよく遭遇します。
 何故だかわかりませんが、料理人の世界ではかなりの喫煙率なのでしょう。
 仮に客の大半がタバコを吸わないといった統計がでたとしても、
 これでは飲食店が全席禁煙になるのは難しいと考えます。
 自分が吸いたいのですから、店を禁煙には出来るはずがない。
 完全禁煙にするかどうか判断する人が喫煙者なのですから、
 冷静な判断が出来るはずがないのです。
 完全禁煙にしたら客足が落ちるといった予想もあるかもしれませんが、
 読者の方からのお話ではかえって伸びたという店もあるようです。
 偏見だと怒られるかもしれません。
 差別だと言われるかもしれませんが、
 どう見ても知的に見えない喫煙行為。
 そろそろもっと
 嫌煙運動が活発になってもいいのではないかと思います。
 皆様のご意見、ご指摘をお待ちしております。
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