| 第369回ワインの諸々 その25
 最近感じるシャンパーニュの値付け
 
 友里が言い出したからだけではないでしょうが、最近はノンヴィンのシャンパーニュを
 6千円前後と安く設定する店をよく見かけます。
 これでも充分(あくまで客側にとってですが)
 利益がのっていると思いますが、
 逆にノンヴィンのシャンパーニュを置いていない店が
 出てきているのです。
 私もうかつでした。ノンヴィンのシャンパーニュが小売でも4千円前後ですから、
 仕入れでは3千円くらいです、
 ですから店では7千円を境に安い、安くないと考えましょう、
 と述べてきましたが、
 まさか、ノンヴィンとたいして価格が変わらない
 ヴィンテージものを用意してくるとは思いませんでした。
 今までは、ノンヴィンのほかは、各シャンパンハウスのプレステージもの、
 例えばドンペリ、グランダムのレベルだったものが、
 モエやヴーヴクリコのただのヴィンテージ物を
 1万2〜3千円レベルでリストアップしているのです。
 ノンヴィンは置いてありません。
 グラスでもグランメゾンでもないのに
 このヴィンテージものが1700円と高い値付け。
 最近雑誌で評判の「レストラン ナルカミ」でのことでしたが、店側も、手を変え品を変え、値付け率をわからないように、
 そして売上げ増を狙ってきているようです。
 1700円と高い値付けながらヴィンテージ物ということで
 エクスキューズするつもりのようですが、
 3杯ほど売れば仕入れをカバーしてしまいそうです。
 今後も店側のワインの値付けに関する動向に目が離せません。 |