| 第366回まともな河豚ならこの価格、ふぐ福治 1
 
 ちょっと時期はずれですが、下期のご参考まで。 評価本などでは「浅草福治」と紹介されているようですが、看板は「ふぐ 福治」となっている銀座のフグ屋です。
 店名と所在地が一致していなかったので改名したのでしょうか、
 ビルの3階にある請求額とはちょっと乖離した
 シンプル(高級感がない)な内装、
 恐らく客をとっていないカウンターの他、
 個室が3部屋、それにテーブル席の20名弱のキャパのようです。
 メニューはいたってシンプル。通し、刺身、ちり、雑炊、香の物、水菓子で2万2千円、
 から揚げがついたコースは2万8千円です。
 その他、刺身やちりが1万円、から揚げが7千円など
 単品でも頼めるシステムで、
 感心したのは「白子焼」です。
 この価格レベルの店ではよく「時価」と表示されてしまい
 気の弱い客は詳細を聞けずに頼めないことがありますが、
 この店は「時価」の脇に「4千円から8千円くらい」と
 大きさを指定することにより、
 価格を選べる明瞭システムをとっています。
 メニューに堂々と「豊後水道産天然白トラフグのみを使用」
 というキャッチが載っています。
 天然は天然でも、産地を明記するだけではなく、
 黒フグというのでしょうか
 「カラス」を「天然トラフグ」として出していないということを
 主張したいようです。
 フグ屋へ一人で行く人は少ないでしょう、複数で訪れる場合のこの店での頼み方は、
 安いコースをとって「から揚げ」を単品で頼んでシェアすることで、
 節約ができると私は考えます。
 どうせ、「から揚げ」は高くて量や身が少なくCPがわるい物。
 高いコースとの差額6千円より
 単品で頼んで各自ちょっと味見で充分と考えます。
 更に大きめの白子を頼んでシェアすることで、
 この高額品を頼むことも無理すれば出来るでしょう。
 <明日へ続く> |