自腹ゆえに本音、愛するがゆえに辛口。
友里征耶さんの美味求真

第181回
2週間のお休みをいただきました

皆様、お久しぶりです。2週間お休みをいただいておりました。
あらためてご挨拶させていただきます。
本年もよろしくお願い申し上げます。

今年の年末年始は、海外でした。
縁あって、イタリアの会社の知り合いに家族で招待されまして、
久々の訪問でした。
この時期のイタリアは予想と違って雨、雨、雨。
ミラノからローマまで5日連続で雨に当たられまして、
観光やレストラン訪問が大変でした。
雨季というのではないのでしょう。
ワインの産地国は年間雨量が少ないはずなのですが、
今年は夏の熱暑といい、異常気象だったのかもしれません。

家族がいるので観光が主な目的でしたが、
勿論食事の優先順位も高く設定しました。
とにかく人が多い。
特にローマは観光スポット、ショッピングスポットは
非常に混雑していました。銀座や六本木より凄い。
満足にまっすぐ歩くことが出来ません。
原宿の「なんとか通り」を思い出した次第です。
しかも、この時期は不人気なのでしょうか、
あまり日本人をみかけません。ほとんどが外人、
いやイタリア人や欧州人、アメリカ人でした。
地方から観光目的で訪れているのでしょうか。
そして中国と思われる観光客も多かったですね。

食事は知人家族とご一緒したほか、
単独でも、ガイド本や最新版のミシュランを購入して
星に拘らずトライを試みました。
詳しくはおいおいお話できる機会があると思いますが、
ざっと大雑把な感想を言わしていただくと、
これがイタリアンの本場?
有名ホテルのレストランや
地元のお勧めレストランなども訪問しましたが、
日本のイタリアンに慣れきってしまったからか、
その料理の選択肢の少なさにまず驚きました。
前菜にしてもプリモにしても日本のような種類がありません。
パスタも乾麺、手打、ショートと
日本ではかなりのラインナップがある店が多いですが、
こちらはあまりありません。
しかもソースの種類も限られています。
そしてそんなに凄くおいしく感じません。
街場のリストランテ ピッツェリアの方が
料理の種類は豊富なんです。
そして味は良くも悪くもインパクトがありました。

魚介専門の店というのもかなりありまして、
そのような店は本当に肉がリストに見当たりません。
郊外の地元民のゲット用レストランなるものにも行きましたが、
まったく英語が通用せず、
メニューくらいは読む自信があったのですが、
オーダーするにも四苦八苦してしまいました。
行動はすべて徒歩かタクシー、ハイヤーだったのですが、
これほど言語に苦労する国だったかと
あらためて語学力のなさを痛感した次第です。

イタリアンもフレンチも今はニューヨークが一番うまい、
と聞いたことがありますが、
現地の伝統的な料理がアメリカや日本など
海外でかなり創作系に変化してしまっているのかもしれません。

フランスではいつも地元の店で満足していたのですが、
今回はミシュラン1つ星の店とあと1店を除いて、
ちょっと予想外となりました。


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