第22回
人と人との信用で成り立つ華僑ビジネス

現在、ベトナムのホーチミンで
オフィス、サービスアパートを開発しようと、
土地を探しているのですが、
ベトナムはまだまだ情報が少なく、
信頼できる人からの紹介でないと
とんでもない情報をつかまされる恐れもあり、
まず誰が信頼できるかを決めるのが大変な作業となりました。

そこで、私の最も信頼できる華僑人脈の一人である
マレーシアの友人に、
ベトナムで誰か紹介してくれないか？と依頼しました。

彼は早速、マレーシア経済界の大物である
全アジア鉄鋼連盟会長Ａ氏を紹介してくれ、
彼が紹介してくれたベトナム人華僑は、
製鉄会社を経営する青年実業家Ｂ氏です。

早速ベトナムで彼に連絡すると、すぐにホテルに来てくれました。
こちらが恐縮していると、
「私が事業で困っているとき、
Ａ氏のサポートで会社の倒産を免れ、事業が発展できました。
ですから、Ａ氏からの紹介された方は、
Ａ氏だと思って恩返しをするつもりで
何でもサポートさせていただきます。」
と、何から何までアレンジしてくれ、
すばらしい土地情報が次々に入ってきました。

日本の社会は、会社と会社の繋がりでビジネスが進みますが、
華僑社会では人と人との繋がりでビジネスが進んでいくのです。

一流の人間は一流の人を紹介してくれます。
ですから、依頼する場合
誰に依頼するかが非常に大事になってくるのです。
そして、紹介されたなら
絶対に信頼を裏切らないように行動することが必須になってきます。
一度信頼を失うと
二度と華僑社会ではビジネスが出来なくなってしまいますから。