第15回
究極の節税は、税率の低い国に居住地を移すこと(2)
<前回よりつづき>
私の友人の華僑は、
日本で投資銀行に勤めて多額の資金を貯蓄した後、
若くしてリタイアし日本で資金運用をして
リッチな生活を送っていると思っていたら、
突然香港に移り住んでのんびりと友達と毎日ゴルフをしながら、
株・債券・オフショアファンド等で資産運用をしながら、
優雅な生活を送っています。
香港に居を移した理由はいろいろある中で、
下記が主なものだそうです。
1)日本は証券関連の売買手数料特に、
デリバティブの手数料が高すぎるが
香港は商品が多様な上に、手数料が格安
2)日本は税金が高すぎる(最高税率50%)のに対し、
香港の所得税率(最高15%)は低い上に、
キャピタルゲイン課税はゼロで、香港外からの所得は免税
3)日本では預金・投資信託からの配当の源泉課税が
10〜20%かかるのに対し、香港はゼロ
4)日本の教育は年々低下の一方で英語教育が全く期待できないが、
香港のインターナショナルスクールのレベルは
アジア最高レベルで、
アメリカ東部にあるアイビーリーグ名門8大学
(ハーバード、イエール、ブラウン、コロンビア、コーネル、
ダートマス、ペンシルベニア、プリンストン)への進学率が抜群
ある華僑の友人は、
中国・香港・シンガポール・マレーシア・日本を
数ヶ月毎に渡り歩き
ビジネスをしたりリゾートで過しながら、生活しており、
どこの国へも税金を払っていません。
この様な人たちをPT(パーマネントトラベラー)と言うそうで、
欧米人にもこうした人たちが多いそうです。
最近は、老後を海外で過ごす人も増えてきていますが、
日本がこれ以上税・社会保険負担が増える社会になると、
成長する経済・安い生活費・安い税金・高い教育を求めて
若い世代の海外脱出が急増していくのが
避けられないのではないでしょうか。
私の友人の華僑たちは、
遅くとも40代にはリタイアしようと
せっせとビジネスに励んでいます。
「華僑がお金を増やし守るのは、それ自体が目的ではありません。
人生を楽しみ、安定した生活を送り、豊かなときをすごすために、
彼らは世界中で投資を行い、節税を考え、
人の輪を広げているのです。」
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