中国株投資のプロによる長期見通し、IPO情報-ドラゴンの眼で見よ-杉 新悟

上海、深セン市場のオープン当初から
ずっと中国株にかかわってきた人の物の見方です

第286回
成長率

中国の7−9月期の
GDP成長率(速報値)が発表されました。

前年同期比で10.4%の増加でした。
4−6月期の成長率は11.3%でしたので、
成長率は若干鈍くなりました。

これを受けて香港市場の本土系不動産株が
軒並み高くなりました。
これはGDP成長率の鈍化によって
追加引き締め策の懸念が後退したためです。

また、中国当局は第4四半期の
経済・社会発展プランを示しました。
年初からの経済や社会の発展における問題点が指摘され、
討議されました。

主な問題点は

1)農民、農業、農村対策
2)金融、税制、財政改革
3)固定資産への過剰投資
4)環境、省エネ対策
5)エネルギー供給などの経済運営

などがあげられています。
これらのことがらを中心に
国家の力を注ぎ込んでいくようです。

上記に関連する銘柄には、
中国政府の後押しがある
といっても過言ではないでしょう。
もちろん当たり外れはあるでしょうが…

中国が発展してきたといえども、
まだまだ発展途上であることは
疑いようもない事実であり、
また、発展途上の段階では
様々な問題が浮き彫りになり、
改善しなければならないことが
次々と出てくることは仕方のないことです。

このような時だからこそ
ビジネスチャンスがたくさんあり、
巨額のお金が動くのです。

それでは前回の答えは、
カマキリが鎌をもって車の車輪に立ち向かうこと、
即ち、無謀な行動の例えです。

何をやっても上手くいかないことはよくあります。
当たって砕ければ活路が見出せる、
と思う方もいるとは思いますが、
大半は玉砕してしまいます。

前に進むことだけが
ビジネスや人生の基本ではありません。
待つことや、時には逃げることも
重要な次の一手なのです。

それでは今回は
史記:
智者も千慮に必ず一矢あり、
愚者も千慮に必ず一得あり

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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