中国株投資のプロによる長期見通し、IPO情報-ドラゴンの眼で見よ-杉 新悟

上海、深セン市場のオープン当初から
ずっと中国株にかかわってきた人の物の見方です

第261回
第3者割当増資

先日から約1週間
売買停止になっていた銘柄が再開されました。
「湖南有色金属」と
「上海棟華石油」です。

売買停止前の株価は
「湖南有色金属」が3.325香港ドル、
「上海棟華石油」が2.225香港ドルでした。

「湖南有色金属」は
A株に上場している子会社が、
同じ湖南有色金属の子会社である会社に新株を発行し、
その対価として設備や株式を譲り受けます。

売買再開直後は
商品市況などの下落を織り込んでいなかったため
下落しましたが、
子会社の第3者割当増資による影響は軽微だと思います。

一方、「上海棟華石油」は
自社の第3者割当増資を行います。
しかし、売買再開直後の
株価は30%ほど大幅下落しました。

この理由は第3者割当増資の内容によるものでした。
増資後の発行済株数の約20%にあたる
1億7500万株を発行し、
発行価格は1.100香港ドルで発行します。

売買停止前の終値が2.225香港ドルであったため、
新株の発行価格と大きな乖離があります。
この乖離を嫌がり、
株価が大幅下落しました。

通常の第3者割当増資も
現在の株価より若干安く発行することはよくありますが、
今回は離れすぎていました。

第3者割当増資の話はおそらく、
少し前からあったのだと思いますが、
株価が急速に上昇したため、
想定以上に離れてしまったのだと思います。

今後は調達した資金で
事業を拡大するでしょうから、
今回の下落が一段落すれば
業績に応じた株価形成になると思います。

それでは前回の答えは、
信用、信頼の無い人間は社会でも評価されない
という意味です。

当然のことですが、
約束を破ったり、嘘をつく人は信用されません。

どんなに才能や能力があっても
そのような人に
重要なことを任せることはできないからです。

では今回の宿題は、
三国志:
時務を識るは俊傑に在り

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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