上海、深セン市場のオープン当初から
ずっと中国株にかかわってきた人の物の見方です

第169回
大商い

先ごろ上場した「建設銀行」が
ついに動き出しました。
上場してから2.325香港ドルから
2.35香港ドルの間で、
動きがありませんでしたが、
9日(水)から商いをともない
上昇してきました。

9日の前場はいつもと変わらず、
出来高も1億5千万株でしたが、
後場からは急に買いが入り、
後場だけで出来高が
25億株ほどできました。
また、株価も2.45香港ドルと
高値で引けました。

また、翌日の10日も出来高
7億8千万株、終値は2.5香港ドルでした。

突然上昇した理由のひとつは
10日からモルガン・スタンレーの
MSCI指数への
組み入れが始まるからです。

MSCI指数とは
モルガン・スタンレーが算出している、
中国株の動きを表す指数です。
正解の機関投資家には
このMSCI指数を元に
運用している会社がたくさんあります。

たとえば、MSCI指数に
100%連動してさせている
1000億円の投資信託がある場合、
今回の「建設銀行」の
MSCI指数の組み入れにより
「建設銀行」を持っていなければ、
MSCI指数に連動させることにはならないため、
「建設銀行」を買わなければなりません。

また、今回の組み入れ比率が
約5.8%になるため、
1000億円の投資信託ならば、
58億円買い付けなければなりません。

上記の理由だけではなく
ほかにも様々な要因があるようですが、
「建設銀行」が動き出したことに
変わりはありません。

時価総額も大きいため、
機関投資家も安心して
大量に買えますので、
もしかしたら、第2の
「ペトロチャイナ」になるかもしれません。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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