上海、深セン市場のオープン当初から
ずっと中国株にかかわってきた人の物の見方です

第165回
どこまで下がる?

先日から中国本土市場、
とりわけ、B株市場の下落が
目立ってきています。
また、今まで、B株全体が下落した中でも、
深センB株市場は
比較的下落幅が小さかったのですが、
今回は以前より下落幅が
大きくなっています。

その原因はどこにあるのでしょうか。
いまのところ、
明確な原因があるわけではなく、
いくつかの要因が
重なっているようです。

まずは、
やはり非流通株改革の行方でしょう。
先日、「万科企業」が、
非流通株改革案を出しましたが、
その後、続いてくる企業がありません。
なかなか進まない改革に
不安感があるようです。

次に業績悪化の懸念です。
特に「中国国際コンテナ」の
受注減の予想や子会社の清算は
有料銘柄の業績悪化懸念を招き、
その他の銘柄も下落しました。

最後に鳥インフルエンザの
感染地域が近づいてきていることです。
皆様も記憶にあると思いますが、
数年前の「SARS」騒動の時、
中国経済に大きなダメージを与えました。
この記憶はなかなか
消えるものではありません。

また、市場が非常に小さいことも
原因のひとつです。
ちょっとしたことで、売りが殺到すると、
買い手が付かない状態となり、
必要以上に下落してしまいます。
これは、その他の急成長している国の
株式市場にも当てはまります。

今の下落は非常に嫌な下落ですが、
中国がこのまま終わってしまうのかは、
皆様が一番ご存知だと思います。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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