上海、深セン市場のオープン当初から
ずっと中国株にかかわってきた人の物の見方です

第160回
金融相場

現在、市場の話題を独占しているのは
「建設銀行」です。
これに隠れてしまっていますが
重要な指標が発表されています。

その中で私が注目している指標が、
マネーサプライの伸びです。
マネーサプライとは、
金融機関以外の一般法人、
個人、地方公共団体が保有する
通貨量のことです。

このマネーサプライM2の伸びが
9月末の時点で17.9%増の
28兆7000億元でした。
この数年間、急速に通貨保有量が
増えているわけですが、
これが金融相場の
前兆ではないかと思います。

金融相場とは上記のように
急速にお金が増え、
金余りの状態になり、
その資金が株式市場に流れ込み
相場を引っ張って行くことです。

日本にも何度か現れ、
株高になりました。
中国では業績のいい銘柄が
積極的に買われ、
株高となりましたが、
まだ、金余りの状態には
なっていませんでした。

行き過ぎた資本の投下は、
バブルを招く恐れもありますが、
金余りの状態になることは
決して悪いことではなく、
むしろ、余ったお金を
有効利用する手段なのです。

これから建設銀行など、
四大銀行が上場してくるわけですが、
金余り相場とともに、
二重の意味での金融相場が
くるのではないでしょうか。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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