上海、深セン市場のオープン当初から
ずっと中国株にかかわってきた人の物の見方です

第151回
二の矢

先週末、中国が人民元の
第2の改革を実行しました。
円やユーロなどの米ドル以外の通貨と
人民銀行の1日の変動幅を
今までの1.5%から、
3%に引き上げると発表しました。

これは、23日に開幕した
G7(7カ国財務省・中央銀行総裁会議)と
10月中旬に開かれる、
G20(20カ国財務省・中央銀行総裁会議)の前に
人民元の改革を継続して行っている
というアピールも狙いにあるようです。

もちろん、本丸である
米ドルの変動幅拡大に向けた、
布石と試験の意味がありますが、
元々、米ドルの変動幅が0.3%、
米ドル以外の変動幅が1.5%と
不均衡であったこともあり、
今回の改革によって
より一層の波乱要因にもなるかもしれません。

例えば、円が米ドルに対して
1日2%、円高になったとします。
そのほかの要因を考慮しない
という仮定の下ですが
人民元も米ドルに対して
2%前後の元高になっても
おかしくないはずです。
しかし、1日0.3%の変動幅制限のため
最大でも1日0.3%しか
元高にはならないのです。

このため、
米ドルの変動幅の拡大は、
今回の改革の様子を見てでしょうが、
比較的早めに行ってくるのではないでしょうか。

今回、改革の第2の矢が放たれました
第3、第4の矢も
用意されていることでしょう。
改革は進みだしたら
止まらないのです。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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