上海、深セン市場のオープン当初から
ずっと中国株にかかわってきた人の物の見方です

第143回
各業界の傾向 その4

【保険業界】

保険業界の規模は、
年々大きくなっています。
保険料収入は毎年増えつづけ
確実に収益力がアップしています。
ただし、収益のブレとして、
株式市場の変動により
株式投資収入が変化します。
単純に言うとA株市場が
上昇すれば、収益はさらに伸び
下落すれば、収益が鈍化します。

現在は、この株式投資収入の
収益に占める割合がまだ高いため
株式が相場極端に変動すれば、
収益も変動してしまいます。
しかし、保険のニーズは
年々高まってきており、
これからもさらに
伸びていく業界だと思います。

【銀行業界】

現在香港市場に上場している銀行は、
ほとんどが香港の銀行です。
中国本土の銀行といえば、
「交通銀行 H株3328」と
あえて言えば、中国銀行の香港法人である
「中銀香港 レッドチップ2388」です。

中国の銀行といえば、
日本の新聞にもよく出ていますが、
不良債権の問題がクローズアップされます。
確かに、中国国内の不良債権問題は
まだ片付いておらず、
これからの課題でもあります。
しかし、この問題を抱えているにもかかわらず
中国の銀行業界への関心は
日に日に高まっています。

最大の関心事は
急成長する中国の消費にあると言われます。
消費が拡大すればお金を使うわけですが、
その形態のひとつとして
クレジットカードなどがあり、
手数料収入が見込まれるようです。
そのほかにもメリットがあるわけですが、
急拡大する消費と
13億人の人口の多さが
最大の理由と言っても
過言ではないと思います。

中国の4大銀行の上場準備が
着々と進められると聞いていますが、
各国の銀行が先を争って
資本参加しようとしています。
現在、もっとも上場が近いと言われている、
建設銀行や中国銀行には、
すでに10%以上の出資を決めた
海外の銀行もあります。

まだ未熟な中国の金融業界ですが、
海外企業との提携により
ノウハウを取り入れ、
さらに発展していくのではないでしょうか。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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