上海、深セン市場のオープン当初から
ずっと中国株にかかわってきた人の物の見方です

第139回
股権分置改革

表題は前回説明しました
「非流通株改革」の中国語です。
今回は非流通株問題の原点から
考察してみたいと思います。

そもそも、非流通株は
なぜあるのでしょうか。
中国株市場を創った当初は、
国有株などを放出するといったことは
想定範囲外でした。
つまり、国の影響力を低下させるつもりが
無かったのです。

企業側も国との太いパイプを
残しておく方がよかったのかもしれません。
しかし、時代が進むにつれ
企業側も力をつけてきました。
そして、中国株市場も海外から
認知され始めました。
そこで、非流通株という株式が
クローズアップされてきました。

当初は政府のお墨付きのような感覚で
捉えられていた非流通株ですが、
海外から見れば
いびつな株主構造になっていました。
すなわち、どのような経営判断でも
国や政府系の影響力を
無視できないということです。

そこで政府は
非流通株主による
流通株主への売出しを行おうとしました。
しかし、株価が暴落し
白紙に戻されました。

そして、いくどかの試行錯誤の末、
今回のテストケースを経ての
非流通株改革の全面実施になったのです。

今後も非流通株改革を巡って
様々な思惑が渦巻くでしょうが、
皆様は自分の求めるものを
見失わないようにしてください。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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