上海、深セン市場のオープン当初から
ずっと中国株にかかわってきた人の物の見方です

第72回
「狼少年」

前々から(特に今年に入ってから)
私の周りの人たちには、
「H株指数はチビチビ上昇するのではなく、
 1回で100ポイントも
 200ポイントも上昇する日が来るから、
 今のうちに仕込んでおいた方がいい。」
と再三アドバイスしてきました。

一昨日、香港H株指数が
127ポイント上昇して、
5,152ポイントとなり、
昨年の高値へとあと一歩、
というところまで来ました。
出来高概算は14億5000万株。
1日の出来高としては
今年最高の商いとなりました。
降って涌いたような急騰と出来高急増です。

しかし、今年に入ってすでに
前兆はありました。
先に第59回第60回
「誰が買ってるのでしょうか?」で
一部の銘柄をご紹介しましたが、
水面下では一部の機関投資家が
じっくり仕込んでいました。

今週から北京で開催される
全人代において、
株式市場にも何らかの刺激策なり政策が
出てくるかも知れない
という期待感が高まっています。

今回の急騰の要因は、
51ドル後半まで上昇した
原油先物をはじめとした、
素材市況の上昇です。
CRB先物指数も300pt台と
24年ぶりの高値になっています。
また、好決算を先取りした買いや
欧米系の資金も入っているようです。

そのほかには、注目されていた
1月のCPI(消費者物価指数)が
1.9%と伸び率が鈍化し、
さらなる金融引締め政策懸念が
後退していることも大きな要因のようです。

目先、相場が一本調子で
グングン上昇するか否かは別として、
私は「狼少年じゃない!」と
今、胸を張っています。

※CRB先物指数
  国際商品の動向を表す代表的な指数

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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