上海、深セン市場のオープン当初から
ずっと中国株にかかわってきた人の物の見方です

第48回
中国株−波乱の幕明け

今年は元旦、2日が土日だったこともあり、
香港や本土の株式市場は
正月休場が無いに等しい年となりました。
香港は12月31日の後場のみ休場で
本土は1月3日のみ休場でした。

東京市場は昨日(大発会)、
日経平均株価終値は
11,517円75銭で28円99銭高と、
俗に言う御祝儀相場で
立会いを終了しました。

【4年ぶりの安値更新―上海B株市場】

中国本土市場(上海・深セン)は
昨年12月31日は大幅下落で取引を終えました。
上海B株指数は75.65ポイント
(―3.370)前日比―4.267%の下落。
深?B株指数も219.80ポイント
(―12.47)前日比−5.73%の
下落となりました。

昨日(1月4日)は
上海B株指数は75.290ポイント
(―0.632)前日比―0.479%の下落。
深センB株指数は222.522ポイント
(+2.718)前日比+1.237%の上昇でした。
昨日の動きを見てみると、
昨年末の大幅下落はひとまず
落ち着いたようです。

【IPO凍結解禁と鞍鋼新軋鋼】

12月31日、鞍鋼新軋鋼
(アンガンニュースチール H株 0347)が
大幅増資を発表しました。
親会社の鞍鋼集団から180億元を投じて
鉄鋼資産を買収するためです。
買収資金調達については、
親会社に最高30億株のA株を発行し、
併せてH株主やA株主に対しては
10株につき、8株を割り当てる、
といった発表内容です。

昨年8月より本土市場では
需給悪化を懸念して、
IPOを凍結していました。
昨年より、年明け早々にも
IPO凍結が解禁されるといったウワサが流れており、
鞍鋼新軋鋼の大幅増資発表が
それを裏付ける格好となった模様です。
A株市場の下落に追随して、
B株市場はそれ以上の
大幅下落となってしまいました。
しかしこれは上海B株市場を例せば、
もともと出来高が少ない年末に
浙江東南発電や不動産の陸家嘴など、
時価総額が大きく、指数寄与度が
高い銘柄が下落すれば、指数は当然
大きく下げるわけですから
下落率だけでA株とは単純には比較できません。

いずれにしても2005年の中国株市場は
波乱の幕明けと言ってもいいでしょう。
しかし、悲観するようなことではないと思います。
波乱の幕明け大いに結構と思います。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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