上海、深セン市場のオープン当初から
ずっと中国株にかかわってきた人の物の見方です

第47回
中国、第10次5カ年計画 完結の年

明けまして おめでとうございます。

昨年は中国の金融政策
(金融引締め)により、
中国株にとっては
あまりいい年ではありませんでした。

一昨年はSARSで株式市場は
大暴落に見舞われましたが、
5月以降は世界中の機関投資家が
中国株を買い漁り、
驚くようなパフォーマンスを見せました。
形は違いますが、昨年は
「金融引締めという名のSARS」が来襲し、
5月17日にほとんどの中国株が
年初来安値を更新しました。
その後のリバウンドには力強さが無く、
約半年の間の揉み合い、横ばい状態でした。

今年はどうなるのでしょうか?
昨年の金融引締め政策について
今後も、事あるごとに更なる引締め策や
逆に緩和策が出てくるのは
政策ですから仕方ありません。
しかし、本質はいずれにしても
中国経済の安定、持続的成長のためです。
したがって、中国経済は
ソフトランディング(軟着陸)すると私は確信しており、
今年はそれが次第に認識される
(つまり、騒ぐほどではない)
ことになると思われます。

昨年1月1日より、実施されたCEPA
(中国と香港の経済貿易緊密協定)は
着実にその成果を表しています。
香港経済は中国によって潤い、
私が「中国特需」と名付けた
重厚長大産業(鉄鋼・造船エネルギー等)の成長が、
世界各国の景気を刺激しました。
我が国も例外ではありません。
今や世界経済は
「中国が動くと世界中が揺れる」
といっても過言ではありません。
「世界の工場」だった中国が
「消費大国中国」に変貌していくのです。

今年は「第10次5カ年計画」の最終年です。
「西部大開発」を掲げた、
中国の積極財政投資、内需拡大は
大きな成果を上げています。
沿海部と内陸部の貧富格差、
所得格差も徐々にではありますが、
縮まっています。
貧困と呼ばれる農民の生活水準も
確実に変化しています。

総論から各論に亙って
「第10次 5カ年計画」総仕上げの年に
ふさわしい中国の成果を
見せてくれる年になりそうです。

中国は今年、
WTO加盟から4年目を迎える年になります。
中国にとって更なる試練や
更なる飛躍の年になる
大事な年になりそうです。

新年のご挨拶としては
お伝えしたいことがたくさんありすぎて
どうもまとまりません。
今年も稚拙なコラムではありますが、
私の想いを、お伝えして参ります。
今年もよろしくお願い申し上げます。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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