| 第45回「ハルビンパワー」 H株 1133
 同社は1994年にそれまでの三大メーカーを再編して設立された
 中国最大規模の発電設備メーカーです。
 ボイラー、タービン、発電機、制御機器などの
 製造販売、発電所プロジェクトの請負事業、
 技術コンサルティングにも参画しています。
 2004年の上半期の業績は、売上高が87.9%の増収、
 純利益が48.5%の増益となりました。
 利益幅が売上高に比べて低い要因は、
 原材料高、引渡しの中心が
 2003年の6月以前の受注が
 多かったことなどがあげられます。
 今回の中間決算の受注の中で、
 三峡右岸の水力発電設備4台の受注が
 大きく寄与しています。
 2004年上半期の生産実績はボイラー24台、523.5万kw、+282%
 蒸気タービン28台、578.7万kw、+222%
 発電機19台、453.7万kw、+253%
 水力発電設備5台、102.75万kw、+185%
 と好調でした。
 中国の発電設備市場は
 電力不足を背景に拡大傾向にあり、
 今後も大型の受注も見込めます。
 2004年9月には、アメリカのゼネラル・エレクトリック社(GE)と共同で、
 発電所への設備供給を
 手がけることで合意しています。
 今後の業績見通しは、受注単価の高い製品の出荷が
 下半期から本格化する可能性が出てきたため
 2004年の業績予想は更に伸びると思います。
 上半期の利益幅が低下した要因である原材料高は、
 なお高水準でありますが、
 現状以上に急騰する可能性は低く
 すでに織り込んでいます。
 また、同社は潤沢なキャッシュフローを反映し、
 有利子負債の圧縮に務め
 支払利息を大幅に減らしています。
 12月23日の終値は2.025香港ドルです。
 電力需要が多いため電力会社が非常に注目されますが、
 同社のように電力をつくる機械の会社に
 投資をしてみてはいかかでしょうか。
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