上海、深セン市場のオープン当初から
ずっと中国株にかかわってきた人の物の見方です

第44回
首都北京の玄関口

【北京首都国際機場 H株 0694】

今回ご紹介する銘柄は、
北京首都国際空港を管理・運営する、
「北京首都国際機場 H株 0694」です。
同社は昨年SARSの影響を受け、
上半期は大幅な減益でした。
しかし、9月以降の急速な回復で
減益幅は大きく縮小しました。
今年はSARSの反動もありますが、
旅客数の増加を背景に上半期は、
売上高53%増収、純利益200%増益です。

2004年の通期目標は、
離着陸数27万回、
利用客数3000万人の計画でしたが、
1月〜11月期で、
離着陸数28万回、
利用客数3218万人になり、
計画を上回っています。
この利用客数の大幅増加に対応できるように、
2004年9月、第一旅客ターミナルが
リニューアルオープンされました。

同社にとって最大のイベントである
北京オリンピックに向けて、
2004年3月に3本目の滑走路と
新旅客ターミナルの建設に着手しました。
完成すれば北京首都国際空港のキャパシティは
年間利用者数6000万人、
航空機離着陸数50万回に達する見込みです。

利用客の増加により、
免税店などの物販事業や
飲食サービス部門、テナント事業、広告などの
非航空事業も好調です。
また、同社は品質、環境、
労働者の安全・衛生にも配慮しており、
2003年にISO9000、ISO14000、
OHSAS18000シリーズを取得しています。

全世界の航空業界の中で
中国は今後数年、
もっとも成長すると言われています。
経済成長などの理由もありますが、
国土が広すぎるという理由も大きいと思います。
北京と上海の距離でさえ1000kmあります。
東京と北海道稚内市ほどの距離です。
他にもたくさん遠い場所はあり、
きりがありませんが・・・。
その中でも利用が多いのは
首都である北京や上海などでしょう。

人々が豊かになれば、
旅行をしたくなる人は増えてくるでしょう。
中国の航空業界は今後、
飛躍的な発展をするのではないかと思います。

12月21日の終値は
3.300香港ドルです。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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