「骨董ハンター南方見聞録」の島津法樹さんの
道楽と趣味をかねた骨董蒐集の手のうち
第169回
骨董に流行り廃りがあるといえば、 知らない人は「へぇ~!」とびっくりする。 骨董と言うからには 最低でも150~200年くらい経っていなければならない。 僕らが取り扱う品は、1000年や2000年経っているのはザラ。 だからそんな古いものに流行があることは、 あまり知られていない。 しかしきっちりあるのだから用心しなければならない。 価格が大幅に動くのだ。 僕の骨董経験はせいぜい30数年のこと。 この道50、60年も経験した人なら 流行り廃りの大きな波を5、6度はくぐっているはずだ。 それでは僕なりの経験を書いてみよう。 30年ほど前、Y先生という古伊万里の研究家がいた。 すると初期伊万里など、 「先生、初期の良い皿ありませんか?」と尋ねたところ、 骨董は値下がりのカーブもまたゆっくりとしている。 魯山人、九谷、ガレーやドームなどのアールヌーボ、 |
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