第81回
商品学(ミャンマー編)
ミャンマー投資はいけるかも!!??
 |
18世紀シャン族の青銅仏
|
数年前ある人に
「キミ、東南アジアで一番魅力的な国はどこだろうか?」
と聞かれたことがあった。
その人はビジネスを念頭において質問したのだ。
僕はあたりさわりの無いところで
「ベトナムなんかいいみたいですね」と答えておいた。
難しいところを言って見ても
「何も知らんな。そんなところへ投資しても馬鹿を見るだけだ」
とか、
「まだまだ早いよ」などと言われ、
いらん議論をするのも面倒くさい。
それからまもなくミャンマーに出張する用件ができたので
ヤンゴンの街をビジネスの対象として捉えてみた。
バンコクの変化には及びもしないが、
この街も髄分と車が多くなっている。
それに以前と比べ車がよくなっているのにも驚かされた。
走っているのはほとんどが日本車だ。
たぶん中古の車が直接間接に入っているのだろう。
日本の中古車は質がよく世界一だろう。
ベンツなんかよりパーツも安く、
東南アジアのマーケットにピッタシなのだ。
というようなことを考えつつホテルに入った。
久々にチェックインしたザ・ストランドホテルは
驚くべき変容を遂げていた。
タイのオリエンタル、カンボジア、
シュレムアップのグランドホテル。
香港のペニンシュラにも負けない高級ホテルに変身していた。
この度もあちこち動き回った。
そこでびっくりしたのは、
かつて山ほど食った小海老のボイルを
もう一度食おうと思ってレストランに行った時のことだ。
小海老のボイルを頼んだが
「冷凍物しかありません」というのだ。
ミャンマーは東南アジア一の海老が獲れる
アンダマン海を前に、海岸線も長い。
海老なんか幾らでもあると思っていた。
以前はザル一杯、横腹が痛くなるまで食った。
天然モノでぴんぴんしているヤツを
さっと茹で上げると海老はピンク色に変わった。
ほのかに甘くて潮の香りがする。
そして桁違いに安かった。
それが今回は無いというのだ。
この店が横着をしていると思ったので
他に5,6軒回ったが皆同じだった。
それで僕はガイドにしっかりと理由を聞かせた。
「なんと!」タイへ輸出してしまい海老がないというのだ。
しかもタイの漁船が来て良い漁場からゴソッと獲っていくから、
ミャンマーに海老がないという。
どおりでバンコクでは海老、蟹、貝は食べ放題だった。
今回の旅で感じたのだがヤンゴンの人々の顔は、
どこか疲れているような感じがする。
地方ではヤンゴンと違って
人々の表情はまだ幾分明るいが
それでもなんとなく重苦しさが感じられた。
かつてフィリピンの農民が
アメリカ系プランテーションによってバナナが食えない
という問題が持ち上がったが、
それと同じことがミャンマーで起こりつつあるようだ。
|