第404回
悪い≪デフレ≫を生きる知恵・5
デフレ+円高不況から立ち直る秘訣はあるのか――、
そろそろ、日本人も一人一人が
中国人に負けず劣らずの
「上有政策 下有対策」というキーワードを肝に銘じて、
この「ピンチをチャンス」に変える知恵を
磨くことが大切になって来た――、
さもなければ、お金どころか、
自分のいのちも守れない時代が来る――
という話の続きです。
たとえば、こうした1つのケースが現れました。
「事業仕分け」会議で、医療用漢方薬が
保険適用から除外されたことへの患者の怒りです。
西洋医学一辺倒のいまの医学界も
所轄官庁も、漢方薬や代替療法を
エビデンス(科学性)なし・・・として切り捨てます。
しかし、新聞の患者さんの投書にも出ていましたが、
難病治療に漢方薬が欠かせない人も大勢いるわけですから、
ほんとうに「いのちを守る政治」を目指すなら、
何でもかんでも機械的に断罪する
そうした無機質の政治は、
どこかで破綻が来ると思います。
僕などは、漢方煎じ薬にしろ、個人輸入の漢方薬にしろ、
とうの昔から、「上有政策 下有対策」で
保険医療などに頼ることなど期待していません。
お蔭で政府や医学界が公認している
化学劇薬の副作用や拡大手術の後遺症・・・の「災難」も免れて、
こうして、ガンを切らずに
「元気に長生き」を果たせたわけです。
もちろん、高い漢方薬を買うことになりますが、
化学添加物まみれの贅沢食をたらふく食べたり、
酒やタバコを嗜むよりは、
健康の面でもお金の面でも一挙両得であることは
間違いありません。
物事は考えようです。
また、最低限の社会福祉制度を作ること――
そんなことは政策として当たり前です。
しかし、西洋モノマネの合理主義、機械主義だけで
政策を推し進めても、平等の配分どころか、
さらなる公金の分捕り合いが
加熱することは間違いありません。
とにかく、一人ひとりの「健康=いのち」が
「平和・平等=調和」の源だ――、
この誰にでも分る社会基本理念から再スタートしなければ、
「ピンチをチャンス」には変えられないでしょう。
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