国際結婚してフランスの田舎に住んで

パリだけがフランスではありません

第109回
若い子たちのお洒落

10歳になる息子は、
学校へ行く前に必ず髪の毛にジェル
(髪の毛を固めるジェリー状のクリーム)を塗り、
自分なりに形を整えます。
髪がのびて形がなかなか整わなくなってくると、
美容院の予約をせがみます。

また彼の衣服はこちらがほぼ一方的に選んでいましたが、
最近それも勝手が違ってきました。
特に義母がせっかく買ってくれた服なのに、
気にいらないと袖を通さない不届き者。
だから今では彼女も無駄を省くため、
彼を連れて一緒に選ぶようになりました。

そうして現在の彼がお気に入りなのが「マーク」入り。
オリヴィエはそれを見ると
「どうして宣伝を来て歩くんだ?」と疑問を呈しますが、
彼の耳には届きません。

「マーク」といっても超高級ブランドマークではなく、
ナイキ、ピューマといったスポーツ用品のマークです。
靴(運動靴です)、靴下、Tシャツ、ジャンパーなどなど。

大型スポーツ洋品店御用達で、
スーパーマーケットの衣料品とは一線を画しています。
値段は後者より高くなりますが、
たいていいくつかの商品にプロモーション値段がついているため、
その中から選ばせるようにしています。
半年ももたないので私たちは絶対に認めませんが、
彼が欲しがる靴など150ユーロもします。

オリヴィエも私も
自分のスタイルに合った身だしなみ程度にお洒落はしますが、
それ以上でも以下でもありません。
それなのにどうして
息子はアーもスタイルにこだわるようになったのか、
私たちには不思議でした。

気をつけてみると、
どうやらテレビと友達の影響らしいというのが分かってきました。
でも、ここはまだ田舎です。
都会、特にパリの子供たちと比べたら、
そのお洒落度熱意には差があるようです。

9から10歳でこれですから、思春期になったらどうなるのでしょう。

とはいえ日本の若い子(特に女の子)に比べたら
ずっとチープかもしれません。
10代の子に分不相応な高級品を買い与える親はいないからです。


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2005年9月26日(月)

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