パリだけがフランスではありません

第51回
普段はいくらのワインを飲みますか?

ジョジョ(義母)は84歳になりますが、
食事に赤ワインを欠かした事がありません。
ワインなしの食事なんてできないと公言しているほどです。

もちろんがぶがぶ飲むわけではありません。
義父と二人の食事だったら、せいぜいワイングラス1杯程度。
息子たちも交えた時で2〜3杯、といったところでしょうか。
彼女が子供のときは、
風邪などを引くとおばあちゃんが温めた赤ワインを
薬代わりに飲ませてくれたそうです。
それにイチゴを赤ワインにちょこっと浸して食べたりもします。

ここに面白い数字があります。
フランス人一人頭、
1日平均(2004年)でどんな事が起こっているかというものです。
その中にアルコールについての数字がありました。
ただし「ワイン」と特定しているわけではないのですが…

18歳から75歳までの男性は
1日平均グラス3.3杯のアルコールを消費し、
女性は2杯だそうです。
グラスの大きさは分かりませんが、
一般にバーでそれぐらい注文すると思ってください。
これをお金にしてみると、1日平均0.80ユーロですが、
アルコールをごく日常的に摂取している人は1日4ユーロ使います。
日本円にすると500円ぐらいの感覚でしょうか。

両親のところで普段飲むワインは
1瓶3ユーロ程度の
コート・デュ・ローヌcotes du Rhone(ローヌ丘陵産のワイン)です。
一般的に日常のテーブルワインは、
どこの家庭でもこの程度からそれ以下だと思います。

最近では「水代わりにワインを飲む」のは
健康に良くないことが認知されてきているので、
10数年前に比べ
フランス人のアルコール摂取量は減ったといわれています。
人を招いたり、週末のみワインをあけるという人も増えていて、
彼らはもう少し高いワインを買っているようです。
それでも一般的には20ユーロ以下で十分と考えられています。
実際それでかなり美味しいワインが飲めるからです。
それにもう少し、
5から10ユーロ足せば立派なシャンパンの瓶が買えます。
どっちを選ぶかは、その日のシチュエーションによるでしょう。


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2005年5月13日(金)

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