第201回
著者が読者に読んで欲しいと願う『子育てはお金の教育から』
「『子育てはお金の教育から』は私の数多い著作の中でも、
特に読者に読んでいただきたい本の一冊である」
と邱さんはQブックス・シリーズの一冊として
再版されることになった本の「まえがき」で書いています。
ワニ・ブックスから出版して3年たった昭和61年のこと、
Qブックス・シリーズの23番目の本として再版されました。
邱さんがそこまでおっしゃるワケは何でしょう。
「というのは今の子供たちは私たちの子供の時に比べると、
物質的にうんと恵まれて育っているからである。
またマネー・ブームが起こると、若い人たちも『お金、お金』と
やたらにお金に関心を持つようになってきたが、
欲望にうまくブレーキをかけることができず、
ブレーキのかからないマイカーを運転しているような
危なっかしさをかんじさせられるからである。」
(Qブックス版『子育てはお金の教育から』まえがき)
この本も多くの読者に迎えれました。
「滑り出しも順調で、とりわけ西日本新聞の論説委員が
三回にわたってこの本を取り上げたので、
西の方から売れはじめ、何とかベスト・シリーズの仲間入りをして
10万部台の売上げにはのせた。
しかし、私の本としては、
46版でもそのくらいの売れ行きをするのは多いから、
新書版にして出版したほどの効果があったとは思えない。
その生みの親の岩瀬順三さんも50歳をすぎたばかりの若さで
鬼籍入りをしてしまった。
私としては是非この本をQブックスの一冊に
くわえたいと思っていたので、
新書版から逆に、46版に改定いただいた。」
というわけで再版されたのですが、
さて、この本で書かれたことの一つは先に案内したように、
「金銭的なことで他人に迷惑をかけないこと」と
「あの家の子供は礼儀知らずだと言われないようにすること」の
2か条ですが、この本には贅沢の仕方を子供に
伝えようという邱さんのメッセージも書かれているのです。
(『子育てはお金の教育から』まえがき)
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