Qさんの本を読むのが何よりスキ
という戸田敦也さんがQライブラリーのガイド役をつとめます

第72回
絶版本はインターネットの古本屋か図書館で探すのが早道です

「Qさんライブラリー」をお読みいただいている方から
私がこの欄で紹介している邱さんの本がすぐ読めるように
できないかといった問い合わせをいただいています。

そこで「Qさんライブラリー」の番外として
絶版になっている邱さんの作品を探し出す方法として
私が実行している方法を紹介します。

私が邱さんの本を読むようになる前、
邱さんはすでにたくさんの本を出版していました。
私はそうした本の大半を古本屋を歩き回って見つけてきました。
邱さんの作品は多くの人に読まれていますので、
古本屋さんに出回っている本も結構多く、
たいていの古本屋さんで邱さんの昔の本と出会えます。
気長に時間をかけて邱さんの作品を集めようと思っている人は
この方法でかなりの作品を集めることができると思います。

問題はそんな悠長なことではガマンできないという人で
今すぐ読みたいのだという人にはこの方法では間に合いません。
そうした人に私が勧めたいのはインターネットでの収集です。
いまインターネットの世界でたくさんの古本屋さんが
店を出しています。
また「日本の古本屋」のように多くの古本屋さんが連合して
出店している例もあります。
たとえばインターネットで「日本の古本屋」を呼び出し、
著者欄に「邱永漢」と書き入れ、検索ボタンを押すと、
邱さんの昔の作品がずらりと出てきます。
またインターネット商店街の「楽天」でも古本を扱っていて、
ここでも同じように「邱永漢」と書いて検索すると
邱さんの絶版作品を探し出すことができます。

古本の値段ですが、邱さんの本は数が多く出回っている関係で、
特別な本を除けば、買いやすい値段で売られています。
私はこのインターネットを通じた方法で
邱さんの昔の本を入手しています。
すぐに邱さんの昔の本を入手したいと思われている方には
このルートで入手されることをお勧めします。

もうひとつのルートは図書館で借り出す方法です。
私は邱さんの本は自分のお金で買い、手元でゆっくり
読めるようにすることにすることを原則としてきました。
私はあるとき国会図書館に行き、邱永漢作品がほぼすべて
保管されていることを確認し安心したことがあります。
それ以外に、図書館で本を探すことはありませんでしたが
古本屋ではどうしても見つけられない本があり、
あるとき地元の図書館で探したところ、
一発で見つけることができ、小躍りしたことがあります。

以来私は図書館の価値を評価するようになり、
時々図書館を利用するようになりました
最近は図書館のサービスもよく、仮に地元の図書館になくても、
検索を頼めば、近隣の図書館から探し出してくれます。
たとえば私は神奈川県の藤沢市に住んでいますが、
家に近い図書館で本の探索を頼むと、横浜市や川崎市など
神奈川県内にあるすべての図書館の蔵書に当たってくれ
私が探している本を見つけ、取り寄せてくれます。
こうしたルートを活用することでも、邱さんの絶版になっている
本を読むことができます。

以上の方法は邱さんの昔の本をすぐに読めるようにならないか
というご要望に直接に答えるものではありませんが、
次善の策としてはかなり有効な方法だと思っています。


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2002年11月7日(木)

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