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14.雲南子育て日記〜必需品・粉ミルク〜
「郷に入れば郷に従え」ということで
加工場に住み込んでいる私たちは、娘に特別な食事ではなく、
村の子供が食べているものを食べさせるようにしています。
味付けの違いで、食べられるものが減り
栄養が偏ることを恐れた私たちは、
娘が食事に慣れるまでは食後に日本から持ってきた
フォローアップミルクを飲ませることにしました。
保山で手に入る牛乳は長期保存用のものだけで、
独特の味がして口にあわず、
料理に使ったとしても味が変わってしまうほどです。
丁度その頃メラニン入りの粉ミルクの問題も
マスコミを賑わせていました。

日本の乳児用のフォローアップミルクは、
スキムミルクのようなナチュラルな味です。
牛乳の代りとしてだけではなく、
ホットケーキやシチュー等の材料にも使えて
とっても重宝しています。

娘の通う幼稚園では、毎日3回の給食と果物のおやつが2回でます。
農村では裕福な子供だけが通える幼稚園。
設備や建物は古くても、預かった子供にはしっかりと食事を摂らせ、
読み書き算数を小さいころから教えるというのが
中国流幼稚園のポリシーです。

初めの頃、学校の食事をきちんと食べているか心配になり
こっそりのぞきに行きました。
すると、米粉のラー麺のおかわりの列に並んでいる娘がいました。
元々風邪を引いてもこじらせることがない健康体。
親の心配をよそに、娘は幼稚園で好き嫌いもなく、
お腹を壊すこともなく、すくすくと成長しています。

最近は辛い唐辛子を給食にトッピングするのが
子供たちの間でちょっとブームになっているらしく、
スープを真っ赤にして
得意そうに食べてる姿にびっくりしましたが・・・。

ドミニカ共和国に住んでいた頃は
揚げたバナナと油で揚げたいもばかり食べていました。
現地で野菜を食べる習慣がほとんどなく、
アメリカから輸入される甘―いチョコレートやスナック、
ジャンクフードが氾濫してました。
食生活のかたよりからか、数年のドミニカ滞在後、
私たち夫婦は胆石や腎結石という症状がでたのです。

しかし保山は山奥で温暖な気候、
冷蔵技術や運送手段が少なくても、野菜や果物も豊富です。
ほとんどの食事は、素材から調達して1から作るしかないので、
しっかり火を通すことさえ気をつければ
バランスの良い安心な食生活を送れると思います。
村では都会からくるお菓子は高価なので、
たまにアイスキャンディーを食べるくらいで
子供たちのおやつもほとんどが果物です。

ただ一つ新鮮な乳製品がどうしても手に入らないので、
その代りとして
ヤギのつがいを一組飼えたらいいなと思い描いています。
ヤギの乳ってとっても栄養価が高くておいしいんです!


2010年3月10日(水)

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