長い乾季が終わり雨季が始まるこの期間、カラカラになった産地に恵みの雨が少しずつ降り始めます。
そして今の時期、雨が上がった後は熱帯のコーヒー農園に雪が積もったように真っ白いコーヒーの花が咲き乱れます。
さすがに一面真っ白というわけにはいきませんが、 ジャスミンのようなさわやかな香りがあちらこちらから風に運ばれて加工場まで漂ってきます。
加工場のオフィスにいながら、「あ〜今日はコーヒーの花が満開だな〜」なんて感じてしまう、産地ならではの風情ですね。
この花粉をミツバチがせっせと受粉してくれるおかげでコーヒーの実が結実します。(*品種により異なるようですが)
つまりこの時期の雨は、コーヒーの収穫量に大きく影響する非常に重要な要素なのです。
実際、2005年雲南省で20数年振りの大干ばつがあり、コーヒーの収穫も打撃を受けたばかりです。
そしてこのミツバチの活動は、僕たちにもうひとつ素敵なプレゼントをもたらしてくれます。
そうコーヒー花の蜂蜜です。
独特な少し癖のある甘さですが、ちょっと病みつきになります。
僕はこの時期、自分で加工して焙煎したコーヒーに農場から頂戴してきたコーヒー蜂蜜をたっぷり入れて、コーヒーの花の香りとコーヒーのアロマを同時に堪能しながら普段と違うちょっと贅沢な時間を過ごすのが大好きです。
皆さんも是非一度いかがですか?
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