最近、中国銀行の窓口に行ったところ、
行員さんから定期預金をすすめられました。
1年定期で年利3.5%、
3年定期で年利4.65%、5年定期で年利5.1%でした。
ちょっと前までは5年定期で5.5%ありましたので、
これでも金利は下げられているのですが、
今の日本の金利とは比べものにならない利子です。
ローンの金利はというと、
これまた半年で5.85%、5年以上で6.8%という高い水準です。
ちょっと前までは半年で6.1%、5年以上で7.05%もありました。
このローンの金利から預金の利子を差し引いた金額が
銀行の利益になりますが、
中国の4大銀行だけで、去年の利益は12,026億元もあったそうです
全体の売上の76%がこの利ザヤで、大きく貯め込んでいるので、
産業界からは「暴利をむさぼるな!」と強い反発を受けています。
預金金利にもどり、大手銀行以外をみると、
中小規模の銀行は率先して利率を高めに設定しています。
昔はどこの銀行に行っても利子は横並びだったのが、
利幅を持たせる政策になったようです。
例えば、ニンポー銀行は、3ヶ月で3.135%、
6ヶ月で3.355%、1年定期で年利3.575%と
大手銀行よりほんの少しだけ高い。
大手も中小銀行にならって、利子を高めるなど
競争原理がちょっぴりと働いているようです。
銀行の金利が少し下げたこと、
金利は横並びでなくてある程度競争原理ができたことで
銀行の利ザヤが減り、
今年は銀行の利益が5~10%ほど減ると予想されています。
中国の銀行はお金を蓄えているとはいえ、
世界的金融危機や不動産バブルなど不安要素をかかえています。
それでも景気が低迷している産業界からの圧力は
かわせないのでしょう。
個人的にはお金を眠らせるばかりですが、
預金金利はそれでも日本より断然高いのですから、
不況とはいうけれども、これは有り難いばかりです。
絶世の活動情報 : www.zessei.com
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