その原因の一つは、国土が広いこと。
もう一つは、配送会社の淘汰が進んでいないこと。
広い中国に進出している外資の会社のサービスは素晴らしいのですが、
中国系のサービスはまだ脆弱で、
同じＥＸＰＲＥＳＳと名前で同じような場所に発送するにも、
ＦＥＤＥＸだと2日で到着するのに、
4日も5日もかかったりする会社もあります。
中国の田舎との取引だともっと遅くなるのですが、
多くの会社が自前の流通網だけでは広い中国をカバーできず、
加盟店などにやらせているので、
サービスの統一化ができないのだそうです。
それもそのはずで、配送会社に加盟するには
加盟費が1万元ほどですみ、敷居が低いのです。
あるときなどは、2つ預けた荷物をごちゃ混ぜにして
誤配送されたこともありました。
私は以前、海外の物流・配送会社に
貨物追跡システムを導入する仕事をしていたので、
配送員の装備にはいつも目を光らせてしまうのですが、
先進的な装備の外資もいれば、裸に近い中小企業まで様々です。

7年前には配送会社の荒利は20％くらいあったそうなのですが、
儲かると踏んで、色んな会社が参入しました。
しかし、現在は価格競争も厳しく、
また石油などコストがアップしているので、
今では平均7％しか儲けられず、
弱い企業は潰れるしかないようです。

インターネットを利用した販売業では
配送サービスはお客様の満足度に大きく影響します。
配送会社の淘汰が進み、
優れたビッグプレイヤーが現れ、直営店が増えれば、
通販の楽しさが増し、更に普及するのではないでしょうか。

絶世の活動情報　： www.zessei.com