経済的な成功を収めた人。
それを目指す人は健康を代償にしがちではないでしょうか？
その原因は「疲れ」であり「ストレス」です。
ストレスの元、ストレッサーは
生活のハリになる良性のものもありますが、
それ以外に予期せぬ事故や悩み、不安などがあります。
「悩み」は資金繰りだったり、振るわぬ売上だったり
その対象が具体的です。
それに対して、
「不安」はその対象が漠然としています。
その不安も大よそ自分の存在感に関するもの
（仕事のポジション、人間関係、否定された出来事など）、
時間的な切迫感（将来に対する不安など）に分かれます。
私は日本の企業を辞めて中国に成功を求めてきたのですが、
四六時中チャレンジ精神の塊であればよいですが、
たまには「早く成功して自分の存在感を確認したい・・・」
というような不安な気持ちに駆られることもあります。
こういう気持ちに支配される人は、
下記のような行動パターンを取ることが多いようです。
これは1950年代にアメリカのフリードマンらが
冠動脈疾患（狭心症、心筋梗塞など）になりやすい人の
行動パターンを纏めて「タイプＡ」と名付けました。
・話を最後まで聞かないで口を挟む。
・歩くのが早い。
・食べるのが早い。
・同時に複数のことを考えている。
・他人の小さな失敗でも気にする。
・何事にも批判的になる。
・怒りや失敗体験を思い出してイライラする。
・他人の評価を気にして、人に任せない。
・時間を守らないと気がすまない。
などなど。
正直、私も当てはまる点が多いです。
先日急に肩が痛くなったときに何故か、
中国人のスタッフから
「精神の乱れからくるものじゃないですか？」
と指摘されました（苦笑）。
「タイプＡ」の行動は一見、
仕事に熱心で結構と見える一面もありますが、
行き過ぎると小物感がでるし、健康に良くない。
いけませんね・・・。
中国医療の名医で数々の患者さんを診てきた
王振国教授も
「経済的成功よりも健康が大切ですよ。
その為には心のバランスを取ることです」
と説かれています。
何か漠然としたストレスを感じているなら、
今の価値観に凝り固まったりせずに、
少し違う世界観の場所に身をおいてみて、
心のバランスを取り戻しましょう。
＜つづく＞
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