日本にも輸出される中国の野菜たち。
中国の工業化で汚染された河などを見るにつけ、
これから何年も口にするだろう中国食品の安全が
とても気になるところです。
北京では外資系のスーパーにゆけば、
「有機食品」、「緑色食品」、「無公害食品」といった規格の
安全を訴求した食品があります。
安全規格は中国農業部というところが定めています。
例えば、緑色食品は遺伝子操作なしのもので、
その中でも「無農薬」のものを緑色食品AA、
「低農薬」のものを緑色食品Aというのだそうです。
結構細かく分類されているんですね。
有機野菜は普通の野菜の2割から4倍も高い値段なので、
一消費者として、安全なものは有難いけど、
「本当にそれだけ価値があるの!?」と
気になっていたのですが、行きつけの有機食品専門スーパーが
自家農園を案内するツアーを企画していたので、
先日参加してまいりました。
有機野菜に執心するような人はどんな人かなと思ったのですが、
30人ほどの参加者はやはり欧米人や欧米人と結婚した中国人、
香港系の家族達でした。
北京から2時間半ほど車で飛ばしてゆくと
農園地帯が現れてきました。
小規模ながら、いろいろな有機野菜、有機飼育家畜が
育てられているところを見学しました。
綺麗な自然、気持ちの良い環境で気持ち良さそうに育っている
野菜や鶏や豚をみていたら、やはり安心してしまうもの。
目の前にある野菜を手に取って、そのままかじってみたら、
美味しくて感動しました。
スーパーの有機・緑色野菜には安全性をアピールするために、
「有機」だとか「緑色」と書いたシールが張ってあるのですが、
そればかりだとそれこそ無機的です。
例えば、恋人や夫婦が記念日にプレゼントを贈り合い、
気持ちを確かめあい、それが嬉しいように、
生産者が日頃どれだけ安全に気をつかっているのか、
消費者にこうした形で伝えてくれるというのは、
とてもうれしいことだなあ、と実感しました。
<つづく>
絶世の活動情報 : www.zessei.com
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