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81.明るくなるお話
今、長白山の王振国先生の薬草農園に来ています。
吉林省にある長白山は7、8月が一番過ごしやすいシーズンなので、
王振国病院の医師や管理部門の幹部が一同に会します。

この時期、王振国病院でガンを治療した元患者さん達が
大勢長白山に招待されて来ています。
普段はガン治療に四苦八苦している王振国先生も、
元気になった大勢の元患者さんを前に、
この時だけは顔が緩むようです。

会食の際に、王先生が「一つお話しようか」と、
お薬の販売網を広げたときのお話をしてくれました。
王先生がある国に講演に行った時のことです。
当時、王先生はガン治療に効果が見込める
天仙液という漢方の抗がん剤を開発したばかりでした。
しかし、この抗がん剤はまだまだ誰にも知られていなかったので、
その講演は王先生にとってとても重要でした。

いよいよ講演です。
しかし、いきなり突然の停電に見舞われました。
当時、
「中国大陸から来た人になにが出来る?」
「中国大陸は遅れている」
という認識が今よりも強い時期です。
わずかな非常用の光だけが王先生に向けられているなか、
観衆の視線も、このアクシデントに際して、
この人に何ができるだろうと王先生に注がれました。

王先生は機転を利かせて、こういう話をしました。
「私は貧しい家庭にうまれて、
幼い頃に電球がやっとのことで自宅に来たときのことを
良く覚えています。
父がこれが電球というものだ、
この世で一番あかるいものなんだよと教えてくれました。
しかし、銅線だけのものが闇夜で明るくなるわけがない。
しかし、一見しただけで私はそれを信じるようになりました。
皆さんも当時の私のように
中国から来た私に疑問の念を覚えるかもしれません。
でも、私が電灯が明るいのが一見してわかったように、
この中でもこの抗がん剤に
明るい未来を見出せる方がいることを信じています。」
その後の講演が大成功し、王先生の販路にも光がさしました。
王振国先生の苦労とアイデアに満ちたお話、
とても楽しく元気がでてくるひとときでした。

このお話のように、何かに苦心している方、
夢を追いかけている方に明かるい光がさしますように!

<つづく>
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2009年8月7日

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