先日、健康診断を受けてきました。
中国には肝炎疾病のリスクが少なくないので、少し心配でしたが、
肝炎やそれ以外のところも、
これといって異常な点がなかったのでホッとしています。
しかし、中華は脂っこい食事が多いので、
以前よりも少しコレステロール値が増えていました。
ところで、健康といえば。
中国の周の時代に、養生の達人「田開之」という人がいたそうです。
あるとき、王様に呼ばれ養生論を講じて欲しいと請われ、
こういいました。
「養生とは、羊飼いをする様なものです。
群れから遅れている羊がいたら、鞭を打てばいいんですよ。」
王様は意味がわからず、その意味することは?と聞きました。
田開之は言いました。
「魯の時代の2人の人のお話をしましょう。
一人は単豹といい、岩山に住んで山の湧き水を飲み、
人との争いを避けて、70歳になっても
赤ん坊のような血色の良い肌をしていました。
しかし、ある時にお腹をすかした虎に出会ってしまい、
食べられてしまいました。
もう一人は、張毅といい、高い塀に囲まれた豪邸に住み、
いつも小走りに忙しく働いていました。
しかし、40歳の時に高熱のために死んでしまいました。
単豹は精神衛生を良くする事に非常に注意していましたが、
山の生活の危険に対応できませんでした。
張毅は栄養のあるものをとり、身体を大事にしていましたが、
精神衛生に問題を残したことが命取りとなりました。
この2人は遅れたるところに鞭を打たなかった例えです。」
私は、養生の達人が何か特別なアドバイスをすると期待して
この話を読んだのですが、特に特別なことがなくて
少しがっかりしました。
しかし、養生というと、
世の中には健康にいい商品や情報に溢れていて、
真剣に取り組もうと思うと、その多さに溺れてしまいそうです。
この話を思い出すと、養生なんて何も特別に気負うことはなくて、
危ないと思われるところに気をつけるだけでいいんだと、
安心させてくれます。
現代では、健康診断をすれば、
体のコンディションを精密に知ることが出来ますから、
その数値の異常なところに気をつければいいし、
またそれに合わせて、
心のケアーや事故にあわない為の注意を払っておけば、
万事上手くいくと気楽に思っていればよいですね!
<つづく>
絶世の活動情報 : www.zessei.com
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