北京に赴任する前に先輩からアドバイスを頂きました。
「中国人と日本人の仕事意識の隔たりはかなり大きい、
厳しく接する必要がある」と。
この言葉を単純に2つに分けるとこうです。
仕事意識が違う、その隔たりを埋めるのは「厳しさ」だ。
なるほど、中国のスタッフと仕事を始めると、
トンデモない仕事意識をもった人が大勢いると感じました。
温厚な私は普段キレることはありませんが、
中国に来てそうもいかなくなりました。
しかし、厳しく指導しても上手く成長した例がありません。
それどころか、私の情熱がみるみる吸い取られ
それで煙たがれる始末です。
私から何を言われても
その場しのぎの変化しか起こさない人と
何十人も付き合ってきたので、
多くの情熱がどこかへと消えてゆきました。
考えてみれば、期待がすぎたのかもしれません。
中国にお邪魔している私はヘンテコな外人で、
これだけ人がいる国ですから、
私の情熱を理解できる人、
全却下してしまう人など色々な価値観があって当然です。
勿論、スタッフにはトコトン付いてきてくれるアツい人材がいて、
彼らと一緒だとエネルギーが沸いて楽しくなります。
だから「厳しく当たる必要がある」というアドバイスに
「見込みのある奴だけに」を付け加えれば良いと考えています。
見込みがあれば「育てる」、無ければ「別れる」と
早い段階で決断しないといけません。
中国の「男子三日会わざれば刮目して見よ」
という言葉を頼りに、
自分が理解されることを待ち続けましたが、
ノンビリしすぎだったと反省しています。
こんなに大勢の人がいる中国で、
わざわざ価値観の違う人に無理強いすれば、
貴重な情熱と多くの時間が消え去ってしまいます。
こう考えるとそうカリカリすることも少なくなりそうです。
<つづく>
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