北京オリンピックが終わって、
2010年には上海万博が控えている世界の工場・中国ですが、
これからも環境問題への取り組みに大注目です。
オリンピックを終えた北京は今どうかというと・・・。
私の住む北京の空気や水はここ十年で一番綺麗になっているそうです。
空を見ると、北京に来た当初は(一年半前のことです)、
いつも空が曇っていて、1週間ほどで日本の青い空が恋しくなったのですが、
現在では綺麗な青空の日も珍しくありません。
オリンピックに備えて北京周辺の工場の稼動をストップし、
交通量を規制するなどしてきた活動のおかげです。
オリンピックが終わった現在でも、
大気汚染の大きな原因になっている石炭の使用を
押さえる活動が続いています。
中国は国内で採れる石炭が主なエネルギー源で、
安価な反面、粉塵でるし、二酸化炭素の排出量が増えるなど、
大きな環境負担です。
北京の市街地でも使い終わった練炭の残骸が
大量に道端に放置されているのを良く見かけます。
特に寒い冬になると昔ながらの平屋建ての胡同(ふーとん)と
言われる平屋の家屋では、大量に練炭を消費して暖をとります。
練炭から発生した塵が大気中に舞って大気を汚染するのでした。
現在は、市内中心ですが、練炭から電気製の暖房施設に
切り替えが進められて、例年に比べて
大気中の粉塵が少なくなっているようです。
水の汚染問題意識が高い上海では、
万博を控えて上海の一部エリアの水道水を
飲料水と同等レベルにするという取り組みを始めています。
これからも経済成長を続けてゆく中国。
北京と上海をあわせて全国人口の3%位しかないのですが、
北京と上海をモデルとして、全国的に環境対策が
進められることに期待大です。
<つづく>
絶世の活動情報 : www.zessei.com
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