先週北京にある老人ホームの見学に行ってまいりました。
中国には60歳以上の人口が1億4千人以上もいて、
年間600万人その人口が増えています。
中国では何千年もの長い間、
「养儿防老」(子を養うは、老後の備え)という
養老の考え方があります。
子供が親を老人ホームに入れることは親不孝と考えられ、
面子を失うことから、これまでの老人ホームは
子供のいない老人向けの施設としての役割を果たしていました。
しかし、一人っ子政策の結果、現代の中国の典型的な家族は、
「四・二・一」 四人の親、二人の夫妻、一人の子供という構成で、
現実に二人の夫妻が
四人の親と一人の子供の面倒をみることが難しく、
面子の問題どころではなくなってきています。
中国政府は1999年以降、急ピッチで養老施設の拡大、
充実化に取り組んでいます。
私が見学してきた施設は北京市内にある、
病院併設の大きな施設で、介護が必要な人向けの一ヶ月の料金が、
一人部屋で1890元(3万円程度)、
二人部屋で1440元(2万3千円程度)、
三人部屋で840元(1万3千円程度)という料金体系でした。
現在中国の老人の方々は高齢化社会の第一世代です。
老人ホームに入るとは
若いころには夢にも思わなかったことでしょう。
この老人ホームの費用は
一般の中国人からすると安い値段とはいえませんが、
私が見学した一般部屋はとても綺麗とは言えず、
住み慣れた快適な家を離れて、ここに引っ越してくるのは
やはり不満を感じる人が多いのではないかと感じました。
私は三十代で、なかなか四、五十年後の
自分の姿を想像することはできませんが、
自分のこととして考えてみると、
まず一に、老後も心配しないで済むような資産形成。
その次に、養老施設の充実化が大きな関心事です。
さらに、施設にお世話にならないでもいいように、
いかに健康を維持してゆくべきか。
2020年には高齢者の人口が2.5億人に達するそうです。
一足先に高齢化社会に入った日本の経験を
ここ中国で生かせないものでしょうか。
絶世健美は「康美」など保健食品の販売を展開していますが、
養老施設の充実化や健康管理への需要に対して
もっと様々なサービスを
展開するチャンスがあるのではないかと感じながら
老人ホームを後にして帰ってきました。
<つづく>
絶世の活動情報 : www.zessei.com
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