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33.病院で受けるサービス

先日、北京の王振国病院に行ってきました。
何度か中国の病院に行ったことがありますが、
日本の病院とかなり習慣が違うので、いつもその違いに驚かされます。

まず、病院について受付をするときには
日本では保険証を提示しますが、
中国の病院では診察費や入院費相当の「預り保証金」を請求されます。
私が中国に来る前に周囲の方から
「緊急時に病院で困らないようにいつも現金を持っておけ!」
というアドバイスを貰いましたがその通りでした。
中国の病院は現金がないと受け付けてくれないのです。
中国には病院にかかるお金がない人が
たくさんいるのだなぁと感じました。

その一方では、お金持ち向けに様々なVIPサービスが用意されています。
王先生の病院だと、VIPルームは2LDKタイプで、
一泊の入院費が2000元(3万円程度)もします。

病院でのVIPサービスには違和感を感じる方が多いかもしれませんが、
中国人は総じてVIPサービスが大好きで、
お金があればこうしたサービスを受けたがります。
VIPルームはそうした要望に応えて用意した部屋なのだそうですが、
この日のVIPルームはほぼ満室でした。
その部屋の患者さん達は中国人で、どうやら付き添いの方が
食事を作ってあげながら看病しているようでした。
闘病生活を過す部屋としては理想的な部屋なのかもしれません。

王振国病院の一般的な部屋料金は80元、
1300円程度ですので、25倍もの差があります。
中国のサービスはなんと資本主義的なのでしょう!
(後日、中国の救急車にはベンツから国産車まで
グレードがあることを知りました。)

また医療費に関してですが、
中国では日本のように診察・処方と薬の販売の分業が進んでおらず、
また医療費の制限がないため、一部の個人クリニックで
高額の医療費を請求されるケースもあるそうです。
公立病院や王振国病院をはじめとして多くの病院では
そういった心配はありませんが、近くの病院に駆け込む前には
下調べしないと余計な心配が増えるかもしれません。

病院はお医者さんの腕もさることながら、入院ともなると
部屋や食事、周囲の環境といったところまで気になります。
中国の病院はその点は日本よりも自由度が高いし、
食事に関しては医食同源の国ですから、これからも
どんどん素晴らしい環境が出来てゆくのではないかと感じます。

<つづく>
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2008年9月5日

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