トップページ > 絶世美人便り > バックナンバー

   毎週土曜日更新
13.「野菜バリバリ」の活動

アメリカでは3人に1人は肥満といわれているそうです。
脂肪分の多い食事など食習慣に問題があるのでしょうが、
では、野菜の摂取量は日本人とアメリカ人どちらが多いでしょうか?

実は近年ではアメリカ人のほうが日本人より野菜を多くとっているそうなんです。

アメリカには「5 A DAY」という、
「一日に五点」の野菜・果物を食べることをすすめるプログラムがあります。

米国立がん研究所では、発がん原因の35%が食習慣とされていて、
野菜がもつ「ガン予防」の効果が注目されています。

生野菜や果物を食べることは、腸内の酵素を増やすのでとても重要です。
酵素は腸内で食べ物を分解・消化する重要な働きをしています。
酵素が足りないと食べたものが消化不良で血液を汚してしまい、
生活習慣病やガンの原因にもなります。

「5 A DAY」はこうした具体的で判り易いメッセージを使って、
「国と食品業界」が共同して、強力に推進しているため、
アメリカ人が野菜を食べる量が大幅に増え(三年間で消費量が15%UP)、
大変効果を挙げているそうなのです。

一方で、日本では野菜の摂取量が年々減っており、これまでの
「食と健康」への取り組みの結果に日米で明暗が分かれているようです。

農林水産省は「食育」を推進しています。食育とは、
「自らの食について考える習慣、食に関する知識、食を選択する判断力を
楽しく身に付けるための取り組み」のこと。
大変素晴らしい考え方ですが、一方で、「5 A DAY」のような
具体的なメッセージがあれば、効果が出るのではないかなと思います。

大阪府は「野菜バリバリ・朝食モリモリ・元気っ子」という
なんとも素敵な言葉で食育推進したり、
有名なモデルさんが「野菜ソムリエ」として活動されていたり、
農協でも食育をテーマに野菜の美味しい食べ方を提案があったり、
食事と健康を考える上で、とても面白い活動が沢山あります。

アメリカの「5 A DAY」がスタートしたのは1991年から。
日本の食育は国民運動としてスタートしたのは2005年からです。
日本人も野菜を食べる量がふえて、健康な食習慣に戻るのも
時間の問題だと思います。

<つづく>

絶世の活動情報 : www.zessei.com


2008年4月19日(土)

<<前へ  次へ>>