「中国人の健康」と聞いて、ピンとくる人はいますか？

中国製冷凍餃子、偽装食品などの報道によって、
日本の中国の衛生面に対する信用はかなり下がっていますから、
中国人の健康意識と言われても、ピンとこない方が大多数でしょう。

私も中国に赴任した当初は日本から歯磨き粉を何本も持ってくるなど、
特に口にするもの・肌につける物については必要以上に神経を使っていました。

中国人も、同じ中国人のすることは信用しないようで、
食品のリスクに相当神経を使っているのです。
（日本に対しては信頼感が厚いと見え、商品に日本語を印刷して、
日本製品に見せかけている商品が沢山あります。）

中国に暮らして、同胞のすることを信用しない中国人に
少しカルチャーショックを受けたのですが、
私にとってもっと意外だったのは、中国人の健康指向の強さです。
それが垣間見える時がたびたびあります。

例えば、ビール。
日本人はカチカチに冷えたビールが大好きですね。
中国人の多くはぬるいビールを美味しそうに飲んでいます。
冷たいビールをすすめると、「何を言ってるの？」
「そんな冷えたビールじゃ、身体が冷えて健康に良くない！」
と言われてしまいます。

中国医療では、「冷えは万病の元」とされ、
身体を冷やすことは免疫力を下げることになる、
という理解が古くからあります。
その為、極力身体を冷やすことを避けているのです。
身体が冷えると血管が収縮して、
身体に栄養を運ぶ血液の循環が悪くなり、
新陳代謝が遅れて免疫力が低下してしまいます。
結果、身体の不調につながってしまうのです。

また、寒い時期は中国人にとってモモヒキは必需品です。
とある中国ファッション誌の編集者が
「モモヒキはダサい！中国人はモモヒキを履いているうちは
外国人に馬鹿にされてもしょうがない。」
というような発言をしたそうなのですが、
それに対して
「モモヒキの何が悪い！オシャレより健康第一だ」
という意見がぶつかって、大議論になったそうです。

ただ寒いからモモヒキを履いているのとは違い、
健康意識の高さのためなのですね。

5000年とも言われる健康・美容の歴史と智恵。
ここから沢山学ぶことがあります。

絶世健美では、そこに日本人が息を吹き込んで何か新しいことが出来ないか。
そんなことをいつも考えています。
王振国先生の絶世美人化粧品や中国式美容マッサージなど、
これから何ができるか楽しみです。

＜つづく＞

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