| 雲南省のコーヒー農園で養豚をやった話は以前書きました。豚の質はなかなかだし、お客様の評判も良かったのですが、
 物流が大きなネックでした。
 いろいろと検討した結果は、やはりここ四川でやろうじゃないかと。 ただし、何をやったらいいのか?ついては、しばしの研究が必要でしたので、
 昨年の後半は豚研究をやっておりました。
 わたしは 、豚を食らう方はちょっと専門ですが、作る方は専門ではありませんので、
 たまたま知り合った成都で留学をしているとある学生に
 養豚研究を依頼しました。
 彼は、高田くんといって、
 京都府立大学大学院の生命環境科学研究科に所属し、
 今は四川大学経済学院の農業経営学研究室で研究を続ける
 博士課程の学生でとても優秀な男です。
 この彼に、我々は一体養豚事業とは言うけれど、何をやればいいのか?そして、何をやれば一番価値が高いのか?
 いくつかのテーマを設定して
 1月に一回勉強会を開いて研究をしました。
 結論としては、豚を飼う所は人に任せた方がよかろう。一方で、豚に要求するスペックを厳格化すること。
 それを買い取ること。徹底的に消費すること。
 そして、それをブランド化すること。
 それらに集中するというのが今後の方針です。
 決めた途端、「四川美豚(ビトン)」という名前が脳裏に浮かんで来て喜び勇んで商標登録をかけたのですが、却下されました。(笑)
 自分でもわかっている事ですが、半年ぐらい研究した所で、実業に耐えうるノウハウが溜まったわけではありません。
 しかしながら、「はじめの一歩」を踏み出さなければ何の前進もないわけです。
 私が好きな邱永漢語録の1つに 「経験を積んだ素人(シロウト)のことを玄人(クロウト)と呼ぶんじゃありませんか!」
 というものがありますが、
 無謀な挑戦でも何年もかけて粘り強くやることで、
 あっという間に玄人事業になることもある、と自分を勇気づけています。
 餃子をやるとか豚をやるとか、酔狂に聞こえるかもしれませんが、
 どうぞ、何かご存知のことあればお教えくださいませ。
 
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