| 口にまだ入れることが出来る食料ゴミが、全食物供給量の40%に上るということに対し、
 一企業として出来ることを考える時、
 それは企業の事業モデルそのものに関わる話しでもあります。
 前回触れたように「食べられるゴミ」は、第1次産業である産地を先頭に、2次産業における加工現場、
 そして3次産業における消費の現場でそれぞれ発生しています。
 私はいま事業の発展を2つの方向性で捉えています。 1つは、3次産業である店舗の展開。(飲食、スーパー、配送事業等)の展開。
 もう1つの方向性が、1次2次3次産業を縦に繋ぐ、垂直統合、
 1+2+3=6次産業の構築という方向性です。
 簡単に言うと、コーヒー豆を自分で作って、
 自分で焙煎して自分で売るという事がその代表です。
 特に、この垂直統合モデルを展開する企業においては、食物供給のバリューチェーン(価値連鎖)に全て関わるわけですから、
 その過程で発生する無駄を自分でコントロールする事が可能なわけです。
 私は、例えばこんなことを考えています。 農家で出る安全だけどスーパーや卸に売れない規格外品を買い取ります。(もしくは、主力食材は自分で作ります。)
 その後、養豚事業から出た、一般的には商品価値の低い肉を利用して、
 野菜と肉を組み合わせて餃子にします。
 また、レストラン店舗出る、使いにくい野菜や
 肉の端材も綺麗に加工して餃子の具にします。これまた餃子にします。
 これを自社レストランの商品として展開したり、
 もしくは、餃子屋さんをオープンします。
 そもそも、中国の街にあるような餃子屋さんでしたら、これといった投資もかからないでしょうから、十分に勝算はあると思います。
 こうして40%のゴミを30%減らして10%にすれば、それだけで世の中に対し新しい価値を創造した事になります。
 最近、食料ゴミと餃子を見ると異常に興奮して写真をとっております。 少し病気かもしれません。(笑)
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