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251.これからの5年

邱先生の数日前のコラムにありますように、
これから世界経済がどうなっていくのか?
という危惧は膨らむばかりです。

欧州での影響がどこまで広がるか未知数な中で、
私個人の立ち位置は、世界経済の大揺れからは
比較的守られているであろう中国国内消費マーケットです。

とは言え、国内マーケットが
国際マーケットと切り離されている国はないわけです。
また、今後ドルが引き続き下降傾向にあるなか、
一旦は欧州に向かった通貨が、これはやばいと日本に向かい、
経済の実体も伴わない日本は円高に苦しむ中、
本来はお金が最も向かうべき中国は
政府の厳重な保護の前に門前払いをくらっているわけです。

今後、中国に起こることは、
関税の低減に伴う貿易のさらなる促進でしょうし、
元高による輸出産業へのダメージ、
およびゆるやかな輸入品の低価格化だと思います。

思えば、輸入肉でいえば、
私が中国にきた2005年当初は、
1ドル=8・25元ぐらいだったわけですが、
いまでは約6・2元でざっと25%は
輸入品が安く買えるようになっていないといけないわけです。
(前提条件として、輸出国における出荷価格が不変の場合)

ところが、実際の中国国内輸入肉価格は
1・5から2倍ぐらいになっています。
つまり、大元の仕入れは25%安くなっているのに、
売値は高いことから大儲けしている誰かがいるわけです。
それが国内市場の物品価格の不均衡を招いている。

これからの中国消費経済を考える際に、
こういった国内不均衡が
どう是正されていくか?といった視点が大切な1つだと思います。

次回からのコラムの数回は、
こういった市場環境の中国で、
今後私がなにをしようとしているのかを皆さんにぶつけて、
ひとつご意見でも頂戴してみようと思っております。


2012年1月16日(月)

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