闽南（ミンナン）语というのは、
福建省のとある地域ではなされる言葉であり、
そしてその地域の総称です。

その昔、福建省から
台湾に大量に移民した人々が話す言葉であります。

その日私は、「自分の故郷を離れて生きること」について、
とある場所で知り合ったばかりの
とっても気のいい中国人と話しをしていました。

彼は、「わかるわかると言って、
闽南（ミンナン）の地域では、家を出ずに暮らす者は
虫にも劣ると言い方があります。
見てくださいこの”闽”という漢字を。
”門”の中に”虫”がいるでしょ。
これが、門の中にいては虫以下だという思想の根源ですよ。」
と教えてくれました。

中国のとある地域には、
こういった考え方をもつ民族がいると思うと、
なるほど華僑が強いわけだとしみじみ思うのでした。