勝手に先生の名前をタイトルに使ったら怒られるかもしれませんが、
ここ数回に渡って書いてきた過去数回のコラムを総括すると
「人はどうせ辞める」
「お金は二ヶ月さきまで」
「明日オフィスがなくなっても」
「わたしはいつかなくなるレストランの」
で書いてきたことは、結局、 一番悪いことはいつか起きる。
そしてそれは往々にして一番起きて欲しくないタイミングで。
そこから言えることは、
・いつか必ず起きるという前提でなんにでも対処しなさい
・何が起きても、当たり前だと思って受け入れなさい
という2点です。
お師匠は、台湾政府から命を取られそうになったり、
香港で飛行機が着陸に失敗して、
海に潜り込んでも死ななかったことを愉快そうに話し、
「だから僕なんかもうなにが起きてもなんとも思わないもんね。」
とちょっとお茶目な笑顔を見せたりするんですが、
そういう経験が人に胆力を養わせるんでしょうね。
いま思えば大袈裟ですが、わたしの短くも長い中国での事業経験でも
「ああ、もうだめだ。」と思ったことが何度もありますが、
しかし、いま思えばほんとうに対したことないのです。
わたしも少しながら何が起きても、
動揺しない胆を養うことができたと思っています。
人生においては完全なリスク回避というのは
できないんだと思っています。
リスク要因が実際に起きた時に、
その人の本当のリスク管理能力が試されるんですね。
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