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211.100年に1回の出来事それでも必ず起きる

私が参与している人材派遣の事業では
中国の方々に日本で働くチャンスを提供していますが、
最近日本で働いている中国人の研修生が
国に帰りたいと言い始めました。

地震や放射能がその理由なのですが、
わざわざ自国を離れて
海外に研修に来ている彼ら・彼女らにしてみれば、
今は帰国したいというのは思えば当たり前です。

『そりゃぁ、誰だって命は惜しいさ。』

思えば、誰だって命は惜しいわけですし、
日本人と違って彼らは帰るべき場所があるわけですから、
命の危険を感じた時に、そこに逃げ帰ることを考えるのは、
人という生命体にとってごく自然な行為なわけです。
ただ、彼らには帰る場所があって、
そして大多数の日本人には帰る場所がない、
それだけの違いだと思います。

むしろ、高い視点から考えると、
経営をやるものとしてあらゆることを考えておく必要がある。
とも言えるわけです。
外国人であれ、地方出身者であれ
その土地に根ざしていないものを従業員としてお願いする以上は
こういうことが数年に一回ぐらいはおきるわけです。

そこで用意ができている会社とそうでない会社には
大きな差ができているわけです。

例えば、私がやっているレストランの一軒は郊外にあります。
中国では郊外エリアは結構停電をするものです。
わたしは、以前、街の中でも
3日間工事かなにかで停電をさせられて痛い思いをしましたので、
その教訓を活かして発電機を購入しました。

何を言っているかと言うと、100年に1回の天災や出来事は、
文字通り100年に1回かならず起きるわけだし、
そこまで大げさでなくても、数年に1回起きてきた出来事も
(不況やインフレや不正常な為替の動きも)やはり必ず起きる。

人生も事業もこの視点を持たずして
長きに繁栄することは難しいのだな、と思った次第です。


2011年4月18日(月)

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