「きむくん、このあとどうするつもりなの?」
これは、前回私が邱先生とお会いした時に突然聞かれた質問でした。
最初は、ある特定の店か何かについて聞いているのかと思い、
トンチンカンな答えをしましたが、よく聞いてみると、
「この後数年はどういった事業の進め方をするのか?」
という意味だったようで、少し言葉に詰まりました。
何かを聞かれればひとまず答えをひねり出す習慣がありますので、
以前コラムにも書いた
「中国で一番小さい大企業を作ることが目標です。」
と答えたものの、それは自分自身の頭や心さえも満足をさせるには、
何かが足りない答えでした。
会社の図体が大きくなってきて、人の問題。
すなわち、些細な労務問題の累積、
中間管理職や幹部の絶対量の不足、適切な人材育成の場の構築等々
なかなか一筋縄ではいかない問題が増えてきました。
それは、人件費の高騰と合わせて最近頭を悩ませる問題です。
すると、正直規模を大きくすることがおっくうに思えてきます。
そんなことを思うに、
「俺は中国になにしにきたのか?」
ということを今一度自分に問うています。
私は、最初は金持ちになりたいという私利私欲や
自分はできるんだという自己顕示欲を、
“起業し世の中に貢献する”といったような綺麗ごとに
置き換えていたように思います。
ただ、大金持ちに興味をなくした今は、
中金持ちにはなりたいと思っていますが、
金欲に駆り立てられて仕事をしているわけではありません。
この問題はあらためて書きますが、
中国の今後の成長を加速させるのも阻害するのも
人材の問題が1つの鍵となる。
僕がしたいのは、中国で世界に通用する一流の人財を創ること。
そのために、“このあとどうするのか”ということを、
今一度自分の頭を整理して
答えを導き出さねばならないと考えているところです。
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